このレビューはネタバレを含みます
原作にとても興味があったけど、ボリュームがあったし、「湿地」「ザリガニ」と聞いて、陰鬱でシリアスなイメージを持ってしまっていた。「文庫化したら…」と思ってた。
でも、冒頭であるように「湿地と沼地は違う」んだな。美しい自然豊かな中で成長する女性のストーリーだった。とても良くできた内容で、先に原作を読んでおくべきだったなぁ…。
以下はネタバレ…
ラストカットで全てがひっくり返る!唸らされた〜。カマキリの話は伏線だったのね…。そこから事件発生の「再現シーン」がないのが良かった。どうやって犯行に及んだのかは検事がすでに話してるから。観客が想像しながらエンドロールに入り、余韻に浸れてよかった。曲の歌詞やメロディも作品にとても合っていたな。
子どもの頃のカイアは身なりが小汚かったのに、大きくなってからは肌も髪もとてもきれいになる。聡明で純粋な女性で素敵。男性からモテる。でも、もっと個性的な見た目でもよかったかな、と感じた。もっと野性味あふれるたくましい風貌の方がより魅力的だったのかも。(もののけ姫みたいな?)
結局、「ザリガニ」が出てこないから題名の意味がわからず、ネットでいろいろと調べてしまった。原作を読もうっと〜。