二瓶ちゃん

ブエノスアイレス 4Kレストア版の二瓶ちゃんのレビュー・感想・評価

4.2
サカナクションのボーカルに似てる友人から勧められて、最終上映日に鑑賞。天使の涙は見逃した!

マジで説明できないけどいい、何もわからないけど、何でこんなに観られるんだろう。

「恋する惑星」では詩的センスが光ったセリフがあったと思うけど、ブエノスアイレスはそれが映像にも輝いてるなぁとか思ってた。写真ではなく誰かの声を別れ際に録音してみたい。

パスポートを返してくれって言ってキレるシーンのカット数が多分とんでもなかったと思うし、ハラハラ感がすごく伝わってきた。

ストーリーはブエノスアイレスにきた2人が別れる話といえばそれまでで、映画の内容として覚えていることは、本当に僅かなんだけど、んー。やっぱり、怪我をして泊めて別れるまで、というべきか、その間の一緒の時間の幸せを描いているのか。うーん。何でこんなにいいんだ?

多分綺麗だからなのか。黒と白と赤と濃い緑の毛布とか。官能的シーンもあるから、それだけが理由ではなくて、夜に見たい映画かも。官能的といってもまぁ、なんか目が慣れて何も思わなくなってしまった!

ブエノスアイレスなんて無知な私には地名すらわからなかったけど、作中で言及されていて、アルゼンチンなんだ、、。アルゼンチン、ギャスパーノエの出身地だってことぐらいしか知らない、やはり無知。

タンゴっぽいのが何度かかかる劇中。chunga’s revengeだけはわかった。繰り返されてたなぁ。

正直何がいいのわからないけど、映像として観ていられる、突発的で、鮮烈で、計算された美しさがある。男と男のむさ苦しい話と散見する方もいるかもしれないけど、個人的には、滝の迫力や主題歌の良さもあって、ちょっと抑えめながらこの評価。

恋する惑星との共通点:白ブリーフ。映画館だからこそよく感じたのかなぁ。