いつ観たんだろうか。もうだいぶ前に2〜3回かな。
やはりこれも今が一番いい。
家具もやっと運べるほどの家の造り、路地ですれ違う二人、映し出される映像はどれも狭さが強調されてる。
この窮屈さが息苦しくていつも心地悪いなと感じてた。
彼らの関係のように。
引っ越してきた二組の夫婦。
トニー・レオンの妻とマギー・チャンの夫がただならぬ関係になってしまう。
浮気をされてしまった二人が、段々と距離が近づき心の揺れ動くさまが描かれていく。
マギー・チャンがチャイナドレスで椅子に座り、ドレスのスリットから見える足、夫の肩に持たれる手、インターホンを押す手、その手を壁に置き動かす指の艶めかしさ。
ピンヒールでトニー・レオンと二人並び歩く後ろ姿が美しい。
マギー・チャンのチャイナドレス姿にうっとりです。
気だるい音楽も、京劇の曲で始まるタイトルバックもどれも好き。
鏡越しに彼女を見つめるトニー・レオンの笑顔の眼差しが柔らかくていい。
それに色気が溢れてる。
マギー・チャンの揺れ動く心も、艷やかな姿も色っぽい。
ラストに開け放たれた世界は彼らと同じなんだろうか