花様年華の続編。WKW4K、3本目。
トニー・レオンしんどすぎる、、、。「女遊びも覚えた」最低やけど才能発揮にも程がある。
「あなたみたいな優しい人に出会ったことない」だったか何だったか、とある女性がトニー・レオン演じるチャウに言う。
もう誰にも優しくできないから、自分を愛してくれる人に底なしの優しさを供給できるんだと思う。
今のチャウはある意味、『2046』のアンドロイドたちより冷たく、人間味がない。
それでもチャン・ツィイーとのセックスシーンで顔が火照っていたのは本当にビックリした。メイクではだせないはず、あの顔色は。ほんましんどい、、、沼男しかできない顔色。
花様年華では小説を書き始めるときにスクリーンと向き合ってタバコを吸い、2046では2047を書いているときにスクリーンに背を向けてタバコを吸う。
さながら文豪の風情。隣には誰もいない。
小説と現実の二部構成、小説の世界は本当に今観てもしっくりくる現代感。衣装のデザインやメイクにときめく。
2046は、1997年に香港がイギリスから返還されて50周年の前年。「50年不変」というこの50年は資本主義として制度を変えない条約が定められており、それに由来していると色んな人が考察していておもしろい。
2047年の物語は、また小説で繋がった愛する人に捧げた物語だけど、「悲しすぎる」と批判されてしまう。
恋愛映画であると割り切って観るだけでもじゅうぶん面白いけれど、この時期の香港は特に自由について、自分が何に縛られているのか、そんなことが大きなテーマになっていて、ただオシャレと浅くなでるだけでは寂しいほど政治的なメッセージが詰まっている。
