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ソウルの春のaynのネタバレレビュー・内容・結末

ソウルの春(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

韓国で評判が良かったことと内容的にも関心があったことから観賞。「結末を知ってはいたが)どちらが勝つかギリギリまで分からない攻防戦にハラハラさせられすごく夢中になって見てしまった。
本作で描かれるクーデターがきっかけでのちの光州事件に繋がってしまうわけだが、逆に言えばあのクーデターさえ失敗していれば韓国の民主化はもっと早かったのかもしれないと思うと、やるせない思いになる。
クーデター決起のときに「お前は頭が良かったのに結局陸軍に来ることになって、その上(別に頭のいい大学を出たわけでもない)他の奴らに横取りされていいのか?」と後輩に伝えるシーンや後輩を自分の席に座らせ「お前は俺だ」と言うシーンがあるのだが、ああやって相手を焚きつけさせて自分の味方にさせるのがうまい人だったんだろう、とも感じた。ヒトラーもそうだった気がするが、独裁者になる人は他者を惹きつける、「ついていきたい」と思わせるのが本当にうまいんだろうな。
本作ではハナ会、現代社会では某宗教団体など、いつの時代も特定の団体が政治や軍などの大きな組織に蔓延っているのだな…ということも感じた。
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