kumada

警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件のkumadaのレビュー・感想・評価

3.8
 このような事件があったのですね。初めて知りました。2000年なので私がまだ大阪にいる頃か。うーん、記憶にないなあ。。。

 被害者の父親が来日し日本の警察と衝突します。警察内部でも専属班と後から加わった応援部隊が別々に行動し、応援部隊が上長に叱責されます。しかし、応援部隊の活躍により点が線でつながり容疑者が絞られていく。そして、遺体捜査最終日に遺体が見つかる。まるで推理小説のような展開ですが、実際に起きた事件です。

 事件に関わった刑事さんたちが証言していますが、性犯罪史上稀に見る鬼畜な事件だったそうです。犯人が自身の犯行をビデオに残しています。全てのビデオを確認のため視聴した捜査員の多くがメンタルをやられたそうです。

 結局、犯人は無期懲役。当時の司法の限界とのこと。死刑にならなかったのが残念です。被害者や遺族のことを考えると大変無念です。事件後も毎年追悼のため遺体発見現場を訪れる捜査員のお二人には心を打たれました。

 ここからあと知恵。犯人は犯行場面をすべてビデオに記録していたが、不思議なことにルーシーさんを襲う映像が発見されなかった(証拠隠滅したのか?)。これが死刑にできなかった理由らしい。
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