ナントカカントカ1世

マルセル 靴をはいた小さな貝のナントカカントカ1世のネタバレレビュー・内容・結末

1.6

このレビューはネタバレを含みます

いまいちでした。退屈。
悪い意味で思ってたのと違ってたかな。
YouTubeでマルセルの日常動画を見るくらいがちょうど良いかなって感じ。

モキュメンタリーなのね。
モキュメンタリーなのねというか、モキュメンタリーなのか?この辺が最後まで飲み込めなかった。
マルセルを撮るドキュメンタリー映像を撮るモキュメンタリー映像だよって言いたいのだろうけど、それにしても、そのモキュメンタリー映像を作ってる更に後ろ側の存在が意識できてしまうというか。木の上から撮ってたらお隣さんに怒られるシーンとかすごくノイズで、こういうのいらないから編集でカットすればいいのにと思ってしまって、いやいやこれはモキュメンタリーなんだからこういう映像が残る…いやいや違う違う、そもそもこの映像を編集してるの誰だよみたいな。ディーンじゃないじゃん。
途中で、マスメディアが撮ったインタビュー風の映像にディーンとマルセルが質問に答えるシーンがあったが、いや、だから、この映像を差し込む編集をしたのは誰や。
あくまでモキュメンタリー風、悪く言えば、下手くそなモキュメンタリー。
スクリーンに映る映像が、作中のドキュメンタリーの映像なのか、それを撮るモキュメンタリーの映像なのか分からなくなる(というかドキュメンタリー映像として使われる映像と使われない映像の両方が混在してる)し、モキュメンタリー風である必要あったのかね。

ストーリーも、基本的に部屋の中だけの閉じた話。両親を探しに外に出ていく話かと思いきや、家の中でマルセルがダラダラしてたらマスメディアの取材班がいつの間にか手がかり見つけてて、普通に家族が見つかるっていう。
SNS云々もあまり効果的ではなかったね。SNSで捜索だ!とか、世界中の人間とつながるみたいな展開にはならず、結局は、マスメディアが食いついて対マスメディアとの話だけ。
家族探しを通してマルセルが接する世界が広がっていく話かと思ってたが、閉じた世界観のままで終わってた。

あと、これはもうないものねだりなんだけど、アニメーション映画としてみると、アニメ的な映像の面白さは皆無で、なんでアカデミー賞の長編アニメ部門にノミネートしたのか意味不明。マルセルがアニメ部分なわけだけど、フィギュアみたいな動きのない貝がテクテク歩いてるだけ。ピングー観てたほうがおもろいと思う。