ナントカカントカ1世

マッドマックス:フュリオサのナントカカントカ1世のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

良かった!

アニャ・テイラー=ジョイが圧倒的主人公で良い。目力えぐー

狂気の終末世界でひとり静かに燃える復讐もの。
それゆえか、デスロードほどの狂気じみた爆発力はない。爆走する車の先頭で赤い服着てギターをかき鳴らすみたいなやつ。

本作は、フュリオサの生い立ち、アニャ・テイラー=ジョイの存在感によって牽引されるフュリオサの物語が映画の推進力になっている。
フュリオサ、カッコ良すぎるね。あの尖りまくった世界観の映画の中で、その世界観に負けることなくむしろ映画を支配するほどのキャラクターの魅力を見せつけるのはスゴい。

目的のために身分を偽って敵陣営に潜伏しながら生き延びていたら才覚を発揮して重用される展開、あっ、好きなやつだ。

あと、物語の背景にあるイモータン・ジョー陣営対ディメンタス陣営の攻防も良い設定だった。このシリーズの面白さは多人数戦闘だと思うので、この設定に踏み込むなら、全面戦争とか描いて欲しかったが、まあ、フュリオサの物語だしな。あと、個人的な印象では、ディメンタスはイモータン・ジョーより格下のハッタリ野郎で、イモータン・ジョーと真正面から戦うことはないと思う。

上映時間150分はやっぱり長いよ。アニャ・テイラー=ジョイが出てきてからエンジンかかるし、1、2章はもう少し短くて良かったかな。正直、冒頭から3章入るまで、「大丈夫か、これ?」って結構不安だった笑

ジャックに認められるきっかけになった戦闘シーンがめっちゃ良かったので、不安は吹き飛んだけど。

あと予告の編集が良すぎたのでは案件。あのテンポの良さを期待するとやや期待とズレちゃうかもなあ。前作とのノリの違いももしかすると期待の方向ズレはあるかもしれんね。

この世界観の映画で撮影中一人も人死んでないってほんとかよ。一人くらい死んでてもおかしくない。