こころとからだ

マルセル 靴をはいた小さな貝のこころとからだのレビュー・感想・評価

3.4
可愛らしい貝が主人公。アニメではなく、現実の中でストップモーションで撮影したもの。ドキュメンタリー撮影の様子がそのまま作品になっていて、とても分かりやすい。

ちょっとかわいそうだけど、ユーモアを持って素直に生きている感じは、ものすごくリアリティがある。

マルセルは貝だが、特にアオミオカタニシに似ている。そう思いながら見ると、より可愛く見える。

ストーリーはこれといって目新しくはないかもしれないが、ディテールで楽しませてくれる作品だと思う。

人によっては、途中で寝てしまうくらい平和で大冒険はないが、しっかりと小さなマルセルが勇気を出して、それこそ殻を破り、彼なりの大冒険に打って出るシーンがある。

誰かを言い訳にして逃げてはいけない。誰かを頼り、信じて一歩一歩前に進むことの大切さに気づける。