モールス

アリスのモールスのレビュー・感想・評価

アリス(1990年製作の映画)
3.0
重すぎず、軽すぎず、程よい雰囲気のあるファンタジー作品です。前妻であり、アレン作品の常連であるミア・ファローは「不思議ちゃん」として本作のテイストにハマってます。
透明人間になったり、空を飛んだりと日常で叶えられないことを童話チックに見せる描写は面白いと思います。
ウディ・アレン監督は他作品でフェリーニ監督を批判してましたが、本作の描写はフェリーニ作品に共通する部分が多くありました。
上流社会の女性が自身の結婚生活や人生に疑問を持ち、非日常のシュールな世界観に身を投じるところは正にフェリーニの手法ですからね。
ただ、ホワイトカラー層に焦点を当てすぎてるので私のような庶民派には観るのに少々辛い描写があったのが難点だったと思います。
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