イーサン・ホークとユアン・マクレガーという私得しかない配役の兄弟、2人が同じ画面にいるだけで満足してしまいます。
簡単に言えば墓掘りを通して自分たちの人生をめちゃくちゃにしたクソ親父の呪縛から解かれるというロードムービー的なお話です。
自分たちふたりにとっては最悪な父親でも周りからは最高の人間と言われていたりと人の印象はそれぞれ違うというか、生前の回想シーンなどは一切なく会話で亡くなった父親像が浮かび上がってくる形になっています。
コメディですが、大笑いではなくクスリと笑えるユーモアのあるストーリーで、墓掘りのシーンは、えぇ!父親お盛んすぎだし、こんな展開ある!?と驚きますよ。ユアン、そうとう父親への鬱屈が溜まってたんだなぁ…やられた仕打ちを考えたらそうだよなぁと。もっとやっていいと思う、ユアンは!!
そういえば息子二人に残したもののなかにユアン・マクレガーに向けてコンドームがあったんですが、父親はもしかしてそこまで予想して残したのかな?エスパー??いや、自分の息子ならヤるだろうと確信があったのかな?ただちょっとその展開は気持ち悪いと思ってしまいましたが。
とても地味でこじんまりした作品でしたが、イーサン・ホークのトランペットはやっぱり渋く素敵すぎだし、やさぐれていた2人の再生物語としてみても爽やかな光が見える映画で良かったです。