織田

犬も食わねどチャーリーは笑うの織田のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

話題があっちこっちに寄り道して、結局何が言いたいのかわからない映画でした。
夫婦というものがそもそもカオスなものだよねと言われればそうかもしれませんが…。

デスノート云々のくだりはガルちゃんを彷彿させたし、中田青渚さんが田村(夫)に色目を使ってるあたりまでは割と面白かったんですが、以後はひどく滑稽な展開が目立ちました🤦🤦🤦


❶弊社商品アピールの甚だしいスピーチを披露した結婚式から帰宅した2人は、そのスピーチをなぞるように家具に言及していきます。

🤦………いや、絶対やると思ったわこれ。私も島忠の商品にはたくさんお世話になってますがこんな形で悪目立ちして欲しくない。ただ、部屋の中でやってるだけこれはまだマシです。

❷追い詰められた編集者が田村夫妻の前に登場。お前らハリボテ夫婦だの罵声を浴びせ、田村(夫)に偶発的頭突きを食らわせて逃走します。

🤦………編集者の彼は終わりです。証拠もあるし田村が出版社に報告したら終了です。編集者側の報復を描きたかったんでしょうがあまりにも軽率。田村(夫)が「誰だよお前」って言ってましたけどほんとその通りです。誰だよお前。全くもって要らないシーンでした。

❸妻が働くコールセンターで夫は大立ち回りを演じ、その後2人は木に引っかかったビニール袋を掴むために公衆の面前で驚愕のリフトを行います。

🤦………まず田村(夫)の行動は業務妨害と不法侵入です。だめです。さらに夫婦は家でやれ案件、せめてオフィスの外でやれ案件の超絶内輪なお気持ち表明をオフィスのど真ん中で行います。それだけでは飽き足らず上司(眞島秀和)への我慢が爆発大会も行われ、フロアはカオスに陥りました。
🤦妻をリフトするシーンもそうなんですけど、世界にこの2人しか存在してないかのような問答を公共の場でやらせるのが狂ってると思うんですよ。コールセンターの人たちはみんな端っこに固まって聞いてましたけど、面白くもない夫婦の舌戦をちゃんと立って聞いて、遮ることも途中退出もしないで、スマホで録画することもなく、ただただ「観客」に徹してることとかあります??
🤦最後のビニール袋もそうです。別に田村夫妻の行動を否定するつもりはないですけど、描写がいちいち仰々しいんですよね。2人を見守る人たちもギャラリー以上の存在感を持たずに慎ましく描かれ、ざわつくこともカメラを向けられることもないわけです。全ては田村さん2人の引き立て役。もはやビルの隙間みたいな誰もいないような場所にビニール袋が引っかかって欲しかったとすら思います。

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ごちゃごちゃ文句を書き連ねましたが、店長に対して臆することなく、暴走編集者をも完全に制圧するオラつき気味の香取慎吾さんはマジで良かったです。『凪待ち』みたいに、彼にはこういう怒らせると恐い系の役をもっとやってほしい。

ちなみにホムセンの従業員さんたち、こういう職種は恐らくシフト制だと思うんですがいつも同じ出勤メンツなのが謎でした。
織田

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