藍紺

リバー、流れないでよの藍紺のレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
3.9
時間が止まればいいのに、明日が来なければいいのにと考えた事がどんな人でもきっとある。登場人物たちがそれぞれに抱える悩みが、荒唐無稽と思われる設定に説得力を持たせているのが面白かった。しかし2分間で出来ることって限りがありますね。自分なんかも常に時間に縛られている自覚はあるけど、想像を絶する状況に陥った時こんな風にテキパキ動けないわ、きっと。2分って絶望的に短いw
幾度となく擦られ続けてるタイムループものですが、ゆる〜くて緊張感なく楽しめる安心感、そしてちょっととぼけてるけどブラックさもあるストーリーが上田誠脚本らしくて良かったな。

久保史緒里さんが登場する所から物語が始まり、彼女はお話とどんな風に絡み合っていくのだろうと思ってたのだが、そーゆーことですかとニンマリ。透明感や見た目の雰囲気が役柄に合っててとても素敵だった。

冬に鑑賞したならば寒くて震えそうな貴船の雪景色が涼しく感じられたのは酷暑ならではでした(シーンごとに雪が溶けたり振り積もったりするのはご愛嬌)。
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