シタデルの怒れる大隊長フュリオサはいかにして荒野を生き抜いてきたのか。緑の地から誘拐され母を殺された彼女は、憎き宿敵ディメンタスに復讐を誓う。
『怒りのデスロード』のシャーリーズ・セロンがあまりに素晴らしかったので、アニャ・テイラー=ジョイのイメージと違いすぎるのではと思ったが、彼女の物言わぬ眼力に引き寄せられた。前作がスピーディーでコンパクトにまとまっていたので、それと比べてしまうとまったりとしていて長く感じたが、フュリオサの15年間を描く為には仕方がなかったのかな。
ディメンタスを演じるクリス・ヘムズワースはどうしても闇堕ちしたソーに見えてしまって極悪人に見えずちょっと困ってしまった(笑)。ま、ディメンタスは狡猾な男で中身はソーとは似てないんだが。というか、相対的にイモータン・ジョーが良いボスに見えてきて彼の非道さが隠れてしまっていたのは残念だった。
一番好きなキャラはメリー・ジャバサを演じたチャーリー・フレイザー!『恋するプリテンダー』での役柄とは180度違ってたけどとても魅力的だった。馬にバイクにまたがり、銃身を構える姿といい、野性味溢れる身のこなしといい、信念を宿した強き瞳といい全てが素晴らしかった。もっと彼女のアクトを観ていたかったなー。
ルックも相変わらずカッコよくて好きだった。そしてやっぱり『怒りのデスロード』はとんでもない作品だったなと再確認しました。またレビューのために観なきゃな。
いやしかしジョージ・ミラー御大お元気で何よりです!