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哭悲/The Sadnessのmarimoのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
4.8
素直に面白かったと言っていいのだろうか?
でも…めちゃくちゃ面白かったです!

とにかくグロくて、血の量も多いのですが
本作のただのゾンビ映画では感じられない恐怖感が本当に素晴らしいです

感染した人間は、理性や倫理観を抑えることが出来ずに凶暴化
欲望に忠実な人間に変わってしまう
性欲、食欲、殺戮性が全面に出てしまった人間の恐ろしさたるや

それを何もオブラートに包むことなく描いた本作

日本でもこういう作品作って欲しい

ヒロインのカイティン役のレジーナ・レイさんがとにかくちょうど良く可愛くて
品のない言葉で表現するとちょうど良い色気なんです

守ってあげたい…そんな感じの丁度良い感じのキレかわ女子なんです

それゆえに彼女の置かれる状況にハラハラするんです

本作では感染者はしっかり人間の意識は残っているものの
とにかく凶暴化して性欲も隠すことなくとにかくヤバいです

これ捕まったらめちゃくちゃ犯されて殺されるんだろうな…
自分の彼女とか大切な人の顔がよぎった瞬間に胸糞が悪くなる酷い映画です ※褒めてます

あのカイティンを追いかけるビジネスマンがマジで怖くて
仮に現実にこんなことが起こったら、あのビジネスマンみたいな輩で溢れかえって…怖すぎます

全編を通したエロチシズムは、どこか最近のAVのトレンドであるNTR(寝取られ作品)に近いのかも知れない
大切な人が、どこの誰だか分からない野獣に襲われてしまう
そんな負の感情が生み出すエロス

この作品の怖さは男性から女性に向けられる性欲だけでなく
老婆が若い男性に向ける欲求だったり
男性の観客ですら狩られる側の恐怖を味合わされるのです

マジであの序盤の老婆怖すぎです

決して万人に勧められる作品ではないですが
お近く台湾でこんなに狂気に溢れた作品が作られていることに軽い嫉妬すら覚える傑作でした

主人公のジョンジョーが、細身のオードリ春日にしか見えなかったのは内緒である

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▼劇場
 チネチッタ
 CINE2
▼作品名
 哭悲/THE SADNESS 字幕
▼日時
 2022/7/23(土)
 18:50~20:40
▼座席番号
 E-6
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