セガール幹事長代理

哭悲/The Sadnessのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
2.5
題名読めない系。
不合格なので自信はないが、漢検5級でこの漢字は出てこなかったと思う。

感染すると凶暴になる謎のウイルスの話。
モラルとか道徳とか、そういうことに対して厳しい教育を施す方針の家庭で、私は小さい頃から宝物のように育てられてきたので、飛び交う飛沫と血液に食あたりを起こして途中で観るのを断念しそうになった。
しかし、減少傾向にあるとはいえ、依然コロナの完全収束には到底至らない今日において、女性芸能人がコロナに感染する度に「コロナの綾瀬はるかとディープキスできるか」や「広瀬すずはいいけど小芝風花はパス」という話題で盛り上がれる濃厚接触好きのおっさん層は本作を楽しめるのではないだろうか。

私は潔癖なのでそういった感覚が理解できないが、主人公女がタイミングによって美人/不美人の絶妙な間(はざま)を行き来しており、①寝起き②出勤時③就業後④血まみれ⑤シャワー直後と、遷ろう顔面偏差値をついつい楽しんでしまう自分がいたのも、紛れもない事実なのである。

また、本作の目玉といえばやはり、電車でナンパして断られ、逆上してレイプしようとしてくるおっさんである。
客観的に迷惑この上ないが、自分も若い頃、長野県松本駅前のマックでナンパした女に「鏡見て声かけろブス」と言われ、カッとなって「お前のほうがブス」と言い返し、相互の顔面・口臭批判からのマック出禁へと発展した黒歴史があるので、『モテない男=フラれるとキレる』という等式を改めて突きつけられ、嫌な気持ちになった。

あと、序盤にイキったムキムキ男が秒で感染者に殺されるんだけど、筋トレに対する扱いが辛辣でうけた。パツパツのTシャツがただのファッションだった。