おそば屋さんのカツカレー丼

哭悲/The Sadnessのおそば屋さんのカツカレー丼のレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
4.9
仕事から帰ってきて夜ごはんを食べ、さぁ本を読むぞと思うが、どれだけ活字を追っても集中できない。そんな日は潔く諦めて、ちょっとだけ気になってた映画を観てみよう!そんな軽いノリで再生したのに…

めーーーっちゃ面白かった!!!
思わずにんまりしてしまう80'sホラーへのリスペクトを感じるシーンや演出(スティーヴン・キング原作作品とジョン・カーペンターの作品がよっぽど好きなんだろうな)の数々だけではなく、時代性のあるユーモアや、斬新な残酷描写にしっかり作家性が伺える。
確かに男性のミソジニーを本質化しすぎているようにも見えたけど、女性への蔑視というよりは力としてのペニスに対する執着とルサンチマンとして捉え返すと、現実離れした設定にも見えなくなった。

もはやあのストーカーおじさんがすごく魅力的なクリーチャーに見えたのは僕だけでしょうか…