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ショーイング・アップのrebのレビュー・感想・評価

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)
3.2
試写会枠はハズレで、自腹枠で鑑賞。
ケリー・ライカート監督のオンライントーク有り。
美術学校で教鞭をとる人形彫刻家リジーの思うようにならない日常や、周囲の人々との関係を描く。
アメリカのインディペンデント映画作家として高い評価を受けるケリー・ライカート監督の最新作で、監督作品は初鑑賞。
監督は知的で親しみやすい感じの方だった。
全米で最も住みたい都市に選ばれ、ギャラリーや美術館も多く、アートが溢れる街オレゴン州ポートランド。
そんな自由で才能豊かな人々が暮らす街の中で、ミシェル・ウィリアムズ演じるリジーは個展にむけて制作中だが、隣人や家族のあれこれでなかなか集中できない。
周りの才能豊かな仲間たちを見るにつけ、どうも自分の才能にも自信が持てずイライラを募らせていく。
監督作品出演4回目となるウィリアムズの抑えた演技はさすがで、共感できる。
大きな事件は起こらないが、ほんわかした優しい街の空気感に包まれ、心地よい映画体験だった。
ただ、猫ちゃんと鳩が、作品を壊しちゃうんじゃないかとずーっと心配だった。
12/22公開の2019年の監督作「ファースト・カウ」も何気に楽しみ。
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