鳩サブロー

トリとロキタの鳩サブローのレビュー・感想・評価

トリとロキタ(2022年製作の映画)
5.0
ダルデンヌ兄弟は『少年と自転車』をつくった時に、実際に死刑になってしまった少年時代、親に捨てられた過去を持つ人が、誰と出会ったら犯罪を犯さない人生になるかを考えたそう。ちなみにその実在の死刑囚は日本だったそう。

『トリとロキタ』もきっと、移民を受け入れ難い社会の中で、どうやってこの2人を引き離さないで生きていけるかを考え抜いて、それでも、今この社会はこういう結果になってしまうと、そういう最後だったのか…
悲しくてやりきれない。
いつでも犠牲になるのは子どもというのが、もうなんともかんとも辛い。
それでもトリとロキタの始終、お互いを思い合って、守っている姿が尊くて、いつまでも楽しく一緒にいて欲しいと願ってしまう。

トリとロキタの歌声や「ロキタ」と呼ぶトリの声がいつまでも胸に残る。