おたば

ゴールデンカムイのおたばのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
3.7
迫力のあるアクションシーンと荘厳な北海道の大自然。原作へのリスペクトも感じる映画です。

ゴールデンカムイはアニメ、原作が好きで、今回実写化のニュースからずっと不安と期待を抱えながら観に行きました。

公開前から世間的に気になったのは基本的に筋肉隆々ながっちりキャラをどうするねんって所とか、鶴見中尉などを始めとしたクセの強い、濃いキャラ達をどうキャスティング、演出していくのか!という所は結構注目されていたし
キャストが公開されて「やっぱり山﨑賢人」とか舘ひろし、玉木宏めっちゃいい!とか色々あったと思います。

あらすじは、日露戦争を生き抜いた「不死身の杉元」こと杉元佐一は北海道で砂金を漁る日々を過ごしているんです。いつものように見つからない砂金をあてもなく探し回っていると、とあるアイヌ民族が隠した金塊の存在、そのありかを網走監獄の監獄囚に入れ墨で記し、入れ墨のある脱獄囚達は脱獄しているという情報を耳にする。

とある理由で大金を手に入れたい杉元はひょんなことから出会ったアイヌの少女アシㇼパと入れ墨を手に入れる旅を始めますが、
この金塊の存在を知る脱獄囚達や、日本帝国軍第七師団と対峙していくことになるんです。

原作コミックやアニメを知る人からすれば序盤も序盤なんですが、かなりボリューミーです。
北海道の山の中、巨大で凶暴なヒグマとの遭遇、アシㇼパに縁がある白い狼、日露戦争や第七師団とのアクション。見応えが盛りだくさん。

そしてゴールデンカムイと言えばシリアスなメインテーマの中に、非常にコミカルなシーンを入れてくる作品でそのバランスがまたいいんですよね。

間なのかなんなのか…アニメでは凄い面白かったんだけど実写になると意外と滑ってる気がする…っていう所もあるし
再現度が高くて知ってても笑っちゃうシーンもあったりで
山田杏奈さんのアシㇼパの表情の寄せ方だったり
玉木宏さんの鶴見中尉の怪演、矢本悠馬さんの白石のひょうきん感
杉元と白石の川で凍えるシーン等
かなり力を入れた実写だったな。と思います。

肌の汚さと言うんですかね、なんかそういうところまでディティールも凝っていたなぁと思います。

今後どこまで続編を作れるか分かりませんが続編も楽しみにしています。
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