くさむすび

ゴールデンカムイのくさむすびのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
4.5
原作未読。完全に舐めてた。激しいアクションの応酬、落ち着いた所で見せる杉元とアシリパの緩い掛け合いの緩急の付け方は『ベイビーわるきゅーれ』1作目を想起させられる。その落差が見ていてとても楽しいし、キャラクターに対する愛着も湧いてくるような進め方をしていたのが好みでした。主人公の杉元は事あるごとに「俺は不死身の杉元だ!」と自分を奮い立たせるように言いますが、その発言に不死身と言われる男の人間らしさが見えるし、戦争が与えた影がチラつく。
笑いが生まれるような場面もあり、「こういう作品ですよ」というのを分からせた上で、感動を強調させるようなBGMがアシリパに叩かれることによってぶつ切りにされるみたいな流れは今までの笑いをフリにしつつ、単に観客の笑いを誘うだけではなくて杉元の心情を的確に表現していたりして、そんな演出も素晴らしい。丁寧に作っているなという印象でした。
山田杏奈さんの顔芸も面白かったし、飯シーン愛好家として鍋のシーンはマジ美味そうだった。確実にもう一回見るくらいハマったので、詳しくは2回目の鑑賞で追記します。
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