ちくわ

ゴールデンカムイのちくわのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
5.0
当方谷垣ニシパ推し、金カム展の最後に展示してある「け」でチカパシ!!!したくらいの原作ファンですが、10000000億点でした。ほんっと素晴らしい!!!

「実写化に必要なのは原作に忠実であることではなく誠実であること」というのをTwitterで見かけて、これがまさにその好例。アイヌ文化に対しての敬意が十分に伝わってくる。料理やアイヌ民族の会話にしっかり尺をとっているのも素晴らしいし、時代考証の度が過ぎてコタンを丸々再現したのがとにかくやばい。

誠実であるに加えて忠実なのもやばい。
原作の癖のある顔面のキャラクターの再現も特殊メイクと演技でばっちりハマっていた。チンポ先生の顔面力、鶴見中尉の狂気、白石のあの白石感など病的なまでの再現度。特にフチ!フチの佇まいに感動してしまって、アイヌ語の訳をあえて字幕で入れないあそこでもう今年のベストが確定。一人だけ難癖つけるなら、杉元は流石にミスキャストな気がしてならない(あの今時の若者の髪型とか細い叫び声…)。

原作の本当に序章で一旦区切っていて、お話だけ切り取ったら本当になんでもない話なのに、ここまで原作に忠実で誠実な実写映画を観たことがない。いよいよ次回かそのまた次回でラッコ鍋が出てくるはずなので、そのときまで死ぬことはできないなと思いました。
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