やた

ゴールデンカムイのやたのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
4.0
評判がかなり良いことを知りつつ、なかなか観に行けていない理由を一言も言ってないのに古参の原作ファンである友達が「山崎賢人、ちゃんと杉元だったよ!」と背中を押してくれたので、野田先生の描き下ろし特典配布が始まるタイミングでようやく観た。

しょっぱなから大迫力で壮絶な203高地や、思わず息を止めて見守ってしまうアクションシーンの数々はもちろん、ただただ広くて真っ白な道を歩くカットもとにかく見応えがあって、静と動のメリハリがついていて気持ち良いなぁと感じた。
ハイローの監督はすごい、と前から聞いてはいたけど、なるほど〜!と納得。画面がいちいちかっこ良いし美しい。

最初に山崎賢人が映った時、やっぱり(自分の中の杉元はこんなに肌がツヤッもちっとしてないんだよな〜)と思ってしまったけど、「不死身の杉元だ!!」と叫ぶ度になんか泣きそうになったし、上半身の筋肉は素晴らしいし、たまに目がガンギマリになるし、アシㇼパさんやフチに向ける優しい目と声には杉元だ…と思えた。

キャストが公開された時点から、観たい方の理由だった鶴見中尉と土方歳三は想像以上にかっこ良くてもっと!もっと観たい!!浴びたい!!という気持ちになった。
月島もかなりイメージ通りだったので、早く鯉登が観たい!
そしてアシㇼパさんとレタㇻが特に好きなので、レタㇻの出番が多くて嬉しかった!

実写で観ると、改めて「ゴールデンカムイ」は戦争を描いているし、"痛い""えぐい"作品だということを感じさせられる。
漫画も圧倒的な画力で描かれてはいるけど、やっぱり三次元の人間がそこにいると"痛さ""えぐさ"がリアルに襲ってきて(おそらくこれも監督の力なんだろう)、人が争って死んでいくことの凄惨さを感じた。
自分としてはここが一番、実写化されたことのメリットだったなと思う。

このクオリティで完結まで描けるならすごいことになりそう。楽しみに待ってます。
やた

やた