原作は既読。マンガの実写化はキャラやシーンの再現性がおもな関心事になってしまうのは避けられないし、原作ファンもそれを求めているのかもしれないけど、それだけで終わってしまうのは、なんだかもったいない気がする。原作のこだわりを無視して、恋愛要素を入れときゃいいんだろ、とばかりに、どこかで見たような安直な恋愛ドラマに仕立て上げてしまうことには、たしかに拒否感はあるんだけど、かといって、原作に忠実なあまり、新たな驚きや発見がほとんどない作品を見せられても、「よくできてるな」と感心することはあっても、あんまりワクワクしない。だって、知ってるんだもん。
実写版をつくってる人たちも、原作の縛りがキツすぎると、クリエイティビティの余地が少なくなってしまって、あんまり面白くないんじゃないかと心配になってしまう。個人的には、原作のこだわりは踏襲しつつ、映画ならではの新たなストーリーや驚きが加わったような、原作者も原作ファンも映画製作陣もみんながハッピーになれる作品が見たいなあ。
ところで長大な物語をどうやって2時間くらいに収めるのかなと思ったら、続きはWOWOWでドラマ化されるのね。どこかで配信してくれないかなあ。
△2024/07/13 ネトフリ鑑賞。スコア3.8
