方眼

ノック 終末の訪問者の方眼のレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
4.0
2023年”Knock at the Cabin”。人里離れた森の中の一家3人、そこへ4人の訪問者。白い服着た大男の小学校教師、黄色い服の看護師、青い服のバー店員、赤い服のロン。4人揃った時点でロンに引っ張られ、メガネのバウティスタがハリー・ポッターに見える(見えんわ)。シャマラン作品鑑賞上の重要ポイント2つ再認識。ひとつめは”伏線でないのは何か”の発見。回収されないミスリードネタがそこら中に散らばっており、伏線みつけるより難しいがそれが楽しい。あとひとつは”他の監督なら話のどこ広げるか”。本作をエメリッヒが撮ったら、ディザスター風景で90分やって、理屈の説明は科学者が1分の会話で済ませる。そもそも何かが見える人たちが山に集まって来るって「未知との遭遇」だし。まあ、なに言ってんすかというストーリーで、共感にはかなりの能動力が必要。陰謀論やエコーチェンバーにも言及。”Boogie Shoes””Long Train Runnin’”が印象的。やらねばならんがやりたくない、素人同士の戦いはぎこちない、などキャビンでの人間模様はカメラワーク含め、非常に的確な演出と演技。
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