みむさん

ブラインドマン/タイタニックを見たくなかった盲目の男のみむさんのレビュー・感想・評価

3.5
シアトル国際映画祭にて。

盲目で半身不随のヤッコがネットで知り合った女性シーパの病状と新たな治療決断を知り会いに行く。
良い人悪い人に遭遇しながら無事にたどりつけるのか。結構ヒヤヒヤする。
「はじめてのおつかい」に似たものを感じた😅

ストーリーはフィクションだが主演のPetri Poikolainenは実際に盲目で硬化症。ほとんどが彼の一人演技。
オープニングクレジットが機械音声で読み上げられてた。

ヤッコ視点の映像とヤッコ以外がすべてぼやけている映像。彼の視点とそれに近づけることで体感させる狙いなんだろう。

彼はかなりの映画好きで部屋に大量のDVDあり、話のネタも映画ネタたくさん。
タイタニックは友人が持ってきて開封しないまま置いてある。

ロマンチックな動機と自立、鬱陶しい父からの逃避からヤッコの冒険が始まる。

いつも「大丈夫?」とまるで子供のように扱われていることが嫌になるのは分かるけど基本1人旅、人が付いてないと危ないよやっぱり。

ヤッコの状態を知った上で寄ってくる悪いヤツもいるし。
あれはちょっと酷すぎて見ていてしんどかった。

主題はそこにないかもしれないが、やっぱり見ながら気になってしまい、考えてしまった。
本人の意思をどこまで尊重するか。基本的に助け合いの世界だけど、そうもいかない時もあるしトラブルもある。自立優先か安全優先か。私だったらちょっと心配してしまうなぁ。
だけどヤッコの立場になったらまた少し違うだろうし。

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