このレビューはネタバレを含みます
ホラー豊作の今夏、台湾からやって来たのは最恐の"呪いのビデオ"。
Vlogという建前はあるものの、どんな状況でもカメラを回しつづけるシチュエーション的な無理が前景化しちゃうのはフッテージものの欠点……だけど、だからこその「撮ってないところで何かあった」正体不明の恐怖も上手に利用しています。
まぁ、最後にぜんぶ観せられちゃうんですけど。
印を逆に結ぶなんてストレートに背教的ですし、スケープゴートに豚の頭や芳一状態、辻におかれた鏡に密教呪術など要素てんこ盛りでむせかえるほどホラー。大黒仏母の仏画も冒涜的でセンセーショナル。
やっぱり、祈りと呪いとは紙一重なのか。
……ところで、台湾のオカルト調査って「破鬼」って言うんですね。カッコイイ。
