かげぐち

呪詛のかげぐちのネタバレレビュー・内容・結末

呪詛(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

友達複数人で鑑賞したのですが、途中で不幸の手紙システムの作品だと知って、ハメられたのかと思った!!
(みんなちゃんと初見だったので違いますが)
ホラーとしての出来は???です。

しかし洒落怖大好きな私はぶっささりです!
洒落怖好きなランキング10に入れてあげてもいよ〜(1位は八尺様だよ〜)
「みさき る」なんかにも似たシステム型アジアやば集落ホラー。
懐かしさと禍々しさ、新しさにインタラクティブな恐怖が交わる瞬間に、ホラーの真髄がある!!!

舞台:東アジアの田舎のほう(海でも山でもOK)
時代設定:現代
撮影:POV方式
必須要素:土着信仰(キモイヴィジュアルがあるとなおよし。)
必須キャラ:何故か手を差し伸べてくれるインテリ系知識人・霊感あるおっちゃん、ロングヘア少女、かわいい犬
+強い暗示力を持つ新しいシステム

以上、を数点をごちゃっと煮込めば、何か多少足りない部分があっても私がマジでびびるお話を作ることが可能です。そして、これがどうして怖いのか?を考えると自分のアイデンティティや潜在意識がみえてくる。あー楽しい!!

スリラー要素や母娘関係の描写の薄さだとか突然の「RE PLAY」のださ演出等、詰めが甘いところもご愛嬌ですね。

本作の「邪神」さんは西洋でいうかなり普遍的な悪魔に似た存在だが、アジア人特有の「他人に不幸を押し付けて自分は逃れようとする、静かだがネガティブな欲望」との相性が良すぎるため、西洋悪魔の怖さをすんなりと超越する。

欧米は、悪魔も人間もなんだが個人主義。負の欲望も自己と狭い人間関係のなかで完結するものが多く、
ホラー映画内で知らん奴を襲うコワーイ形相の悪魔をみても他人事にしか思えずあんまり怖くない。

悪の欲望あり方が違いすぎるのね。

Jホラー含むアジアホラーの魅力はそんな文化的背景に密接に繋がっており、興味深いのです。

続けてコクソンの楽しいわちゃわちゃシーンをみて恐怖が中和された。

でも寝れません!