Jun潤

わたしの幸せな結婚のJun潤のレビュー・感想・評価

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)
3.6
2023.03.27

目黒蓮×今田美桜。
ジャニ主演×少女漫画実写化の王道売りパターン…かと思いきや今作の今田美桜はめっちゃ可愛い。
目黒蓮vs渡邊圭佑の顔面対決もあるし、最近見ない大正ファンタジーアクションな感じを味わうべく鑑賞です。

人々の負の感情から生まれる“異形”を“異能の才”を持つ者たちが封じ、未来を読む天啓の才を持つ“帝”が治めるパラレル大正時代の日本。
異能の力を保つために名家同士の政略結婚が主流となる中、幼くして母を亡くし、異能が無いために継母に虐げられてきた斎森美世は、名家だが人間性に良い話の無い久堂清霞に嫁ぐこととなる。
幸せを求めず、それまでと変わらず周りの目を気にして嫌われないように振る舞う美世と、それまで嫁いできた女性とは違うものを彼女に感じた清霞は、徐々に惹かれ合っていく。
やがて、無念の死を遂げた異能の才を持つ者の霊“蟲”による侵攻が帝都を襲う。
そして悲劇は、美世の出自の秘密にも関係しており、2人の運命を引き裂いていくー。

いや今田美桜可愛いすぎぃ!
今田美桜のおでこを隠した人にお礼を言いたい。

作品としては大正ファンタジーロマンス×サスペンスオカルトアクションといった感じ。
お話としては…、うーむちょいと設定の説明に終始していてキャラは薄かったかなと。
あとは設定の盛り具合の割に話が内輪揉めに収まっていて、国の存亡レベルまではいってなかった印象。

今作で思うところは、大正ファンタジーという世界観を実写化する資金石的な立ち位置を感じたことでしょうか。
ちょうど『鬼滅の刃』も流行ったし、あっちはフジテレビだからTBSなら『呪術廻戦』の実写化でも狙ってるのでしょうか。

あとは女性の社会進出やらフェミニズムやらポリコレだなんだと言われていても、家父長制が強めのお話も受け入れられるんだなぁという感じ。
とはいえジャニーズ起用、大正ファンタジーという時代考証が比較的容易な舞台だったから、ということも要因としてはありそうですが。

中世ヨーロッパ、大航海時代、19世紀末のロンドン、大正時代というフィクションで使いやすい四大時代設定。
特に大正は、上述の通り時代考証が容易で、和洋折衷のいわゆる大正ロマンと現代の日本人との親和性が高いのでしょうか。
『鬼滅』が流行ったのにも関係がありそう。

役者に関しては、重ねてですが今田美桜可愛いし、普段の顔つきが可愛らしいから、それを悲壮感で抑えるとギャップで魅力が増していましたね。
目黒蓮については、アイドルらしい立ち振る舞いが鳴りを顰んでしまっていたこともあってか、同じくらいの顔面偏差値、注目度、特撮出身らしい演技から、渡邊圭佑が上位互換に位置していた印象が強めです。
Jun潤

Jun潤