古びたアパートの一室。配送業者が荷物を届けるためドアをノックするが返事は無い。その静かな部屋の中は物が散乱しており、横たわる娘とベランダに座って遠くを見つめている母の姿があった。人は知ることで、そのモノの見え方が変わる事。子供はかけがえの無い存在で、沢山の機会を与えてくれることを描いていく。主演にろう者を起用しリアリティーを追求するで、ろう者の生活をより身近に感じさせている。製作は「ミラクルシティコザ」で若手映像作家の起用が注目を集めるPROJECT9。監督に「港川人の友達」「トラウマナイト」で独特の映像表現で知られる名嘉真崇介を起用し、ろう者との演出という難題も見事に克服している。
©合同会社PROJECT9