ぬまつ

BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズのぬまつのレビュー・感想・評価

4.0
A24です。
アメリカでスマッシュヒットをかまして気になっていましたが、日本では配信スルーになってしまったので、誰も観ていないであろううちに鑑賞。

人里離れた豪邸内でパリピが殺人ゲームを楽しんでいたら、本当にその場で殺人事件が起きて、さらに…という作品。
接吻からのおしっこで始まり、放心状態で終わります。

自分みたいに1人の犯人が誰なのかを真剣に推理していく人にはハマる作品だと思います。
面白い正解を期待しながら観ていくのですが、どんどん不安になっていきます。
一番最悪なのはこの中の誰でもない他の誰かが犯人だというパターンだなと思いつつ、この中のこの人がという感じも全然見えてこない。

そして最後に明かされる真犯人…。
いやぁ自分は大好きですわこのトリック。全てが一気にひっくり返る最初の事件。気持ち良かった。
序盤の危ないやつがフラグになってましたね。
あまり言い過ぎるとネタバレになっちゃうな。

でも、この殺人ゲームのやつ、あまり物語の中ではうまく活かしきれてはいなかったというか、あまり物語には必要なかったよね。
そもそもあんなハイなときに冷静に思考ゲームなんてできるかよ。

演者の中では、アリスを演じたレイチェル・セノットの荒れる演技が一番好きだった。
同じく高評価で気になっていながらこれは配信にもされていない「Shiva Baby」のヒロインのようで。

あと大好きな「ヘイト・ユー・ギブ」のアマンドラ・ステンバーグが出てたの嬉しかった。
「ボラット」のマリア・バカローヴァとかも。

今後こういう配信スルー作品を多く観ていきたいですね。


potential:⚪︎助演女優賞(レイチェル・セノット)、アンサンブル演技賞、脚本賞、エンディング賞、エンタメ賞(5部門、⚪︎1)
ぬまつ

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