ゆう

ウィキッド ふたりの魔女のゆうのレビュー・感想・評価

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)
3.0
「オズの魔法使い」のスピンオフの本作。

個人的な話だが、着想を得たという舞台も存在しか知らないし、そもそも「オズの魔法使い」もよく知らない。さらにいうと、ファンタジーもミュージカルも苦手科目。

門外漢であるが、終始華やかな絵作りは、アカデミー賞の衣装デザイン賞・美術賞獲得も納得。

悪は時に無慈悲に形成されること、声の大きい者への短絡的な追随はリスキーであること等、今の時代だからこそ重要なメッセージもハッキリしている。

とはいえ、長い、長すぎる。冒頭でPart.1と表示され嫌な予感がしたが、これだけ長くてもまだ前半戦(興行上の作戦かもですがタイトルに入れておいてほしい・・・)。
たとえば、学園生活の描写とかもっとスッキリできたんじゃないか。前後半合わせて1作品で納めてほしい。

また、ミュージカルのアルアルだが、ストーリがおざなりな印象。

エルファバとグリンダの絆や、同級生たちとの和合が生まれる背景が、(長いわりに)あっさりしすぎている。
意味があるのかないのか、フィエロのようなキャラクターも雑音に感じてしまう。
そもそもエルファバもグリンダも、オズの魔法使いを何で崇拝するんでしょうか?このあたりは前知識として当然持っておくべきなんでしょうね・・・。

まったく乗れなかった本作。私の感性が追い付かないだけかもしれない。
ゆう

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