夢の国でもおなじみのミッキーが、夢のない死に方を繰り返す、という設定自体は笑えなくもないが、全編通じて繰り広げられるブラックジョークは、どうにもエッジが効きすぎていて?、クスリともできない。上映時間の長さもあいまって、何度も時計を見てしまった。
何よりキャラクター設定が謎かつ雑である。
尊師になりたい?マーシャルとソースに心血を注ぐその妻は、あまりにもぶっ飛んでいて違和感しかない。
最後に大仕事を成し遂げたナーシャは、途中のラリった姿が脳裏に浮かんでしまって、うーん。
ティモやカイに至っては、存在意義が感じられない。
先住民の王蟲たちのほうが、ずっと人間味があるという不思議(これが狙いか?)。
ストーリ展開も、中盤以降はナウシカそのもので、真新しさを感じない。
期待していただけに、ジョークも笑えない、メッセージ性も弱い、キャラクターの造形も甘い、と誠に残念な出来栄えだった。