パオロ・コニェッティ著小説の映画化。
2人の青年の友情を中心に家族・人生を問うドラマ。
共に過ごした時間と疎遠になった時間を丁寧にトレースしながら、自己実現への葛藤や父親への感情、そして互いを想う気持ちがゆっくりと綴られ、自分のすべき事と本当の居場所の問いかけから、引き返せない登山のように積み重ねた人生の重みを感じた。
目に飛び込んでくる北イタリアのモンテ・ローザ山麓の風景も美しい。
器用に家を建てたブルーノ、自分を見つけられないピエトロ、本当に器用な生き方はどちらだったのか?
器用さで価値は計れず人生の意味を今一度考えさせられる良い映画でした。
監督 フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン
キャスト
ルカ・マリネッリ
アレッサンドロ・ボルギ
フィリッポ・ティーミ
エレナ・リエッティ
ルポ・バルビエロ
クリスティアーノ・サッセラ
エリザベッタ・マッズーロ
スラクシュヤ・パンタ
エリサ・ザノット
アンドレア・パルマ