子供時代と大人のひげ面が対応しづらいな。
と思いつつ思い出してきたが，大体ピエトロは贅沢なんだ。父にアルプスに連れて行ってもらい，好きに大学に行って，まず入った大学を卒業しろ，と最低限のことを説教されて，親父のようには生きない，と何をどくれとんねん。ひげ面になって帰ってきて，干渉しすぎるから殴ったら，それきりだ，酒浸りさ，て，なんちゅう恩知らずな。
ネパール旅行記で一山当て，山小屋を建てて，少年の時に来た道をたどったら，昔の父の登山日記，自分のノートを見つけた。父は記録の余白に「麓に降りずにここに住めたら」と書いていた。父には2面があったのだ。家族のために話す時間も惜しんで働く父と，子供に自然を経験させ，他人の子供を預かって学校に入れ，アルプスに住み自由に行きたいと願う父。わかるの遅すぎだし。
山の少年ブルーノは少し平屋の町で暮らしたが，結局中学に行かず建設現場で働いた後アルプスに帰り，昔ながらの暮らしを続け，女房子供にも逃げられる。助けたいと考えたピエトロは山小屋をプルーノに使ってもらい，自分も手伝おうとするが，ブルーノは手伝いは拒否する。そしてある豪雪の年，埋もれた山小屋で倒れているのではと心配したいとこが救助を依頼するが，中にはおらず，行方不明に。
