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バッドマン 史上最低のスーパーヒーローのkanacoのレビュー・感想・評価

3.5
記憶喪失のため自分をヒーローだと勘違いした役者男が大暴走!思い切ったアメコミパロディが中心なのでDCU・MCU好きにはオススメ!お話もまとまりがあり82分の規模感が丁度いい。パロディネタは笑えたが下ネタは萎え気味だったかな🤔 “やらかしのオチ”となるピラゴラスイッチ的な大惨事も気持ちいい😆(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

◆あらすじ◆
役者志望の冴えない男セドリック。ある日、フランス版のヒーロー映画「バッドマン」の主人公に抜擢される。体を鍛えて撮影に挑むセドリックだったが、撮影の途中で父親が倒れたという連絡がくる。慌てたセドリックは衣装を着たままバッドマン仕様の車に乗って病院へ向かった。しかし、そこで事故にあい頭を撃ち気絶。目を覚まし、記憶喪失になっていたセドリックは、自分の服・持ち物・状況から自分が本当にバッドマンだと勘違いをしてしまい…。

❶自分がヒーローだと勘違いした記憶喪失男の大暴走!

役者志望の男が、ヒーロスーツの衣装とヒーログッズを持ったまま記憶喪失になってしまったため、身の回りの持ち物から自分がヒーローだと思い込んで突っ走り、大騒動を起こしてしまうアクションコメディ。本当にそんなことなる??と疑いたくなるような設定だが、キャラクターがとぼけた残念な男(でも憎めない可愛げは持つ)なので、大きな違和感や不快感はなく楽しめる。

本作は82分なのだが、この規模感がとてもちょうどいい。アメコミパロディなのは知っていたが、思ったよりもブラックだったり、ここぞというところではちゃんとアクションしていたり、「家族の良い話」へまとめていこうとしたり…。短い映画の“まとまっている”感が見やすくてそこも良かった。

❷コメディの“笑”ポイントは、笑ったり冷めたり🤔

ジャケットの様子から、アメコミパロディで“笑い”を誘ってくるのだろうとは思っていたが、それ一辺倒というわけではなかった。

アメコミを中心とした“映画”のパロディは期待通り面白い。タイトルの感じからDCUが中心かと思いきやMCUネタもかなり豊富だった。アメコミ以外の映画ネタもある。衣装や小ネタなど細かい所から、シーンが丸っとパロディになっているものまで分野は幅広く、アメコミ映画が好きな人ほど深く楽しめるのではと思う。

また、アクションに付随して最終的な“やらかしのオチ”となる「ピラゴラスイッチ」的な大惨事も見ていて気持ちが良かった。やっぱ大人になっても「ピラゴラスイッチ」って楽しい~。

一方、会話劇が中心となる下ネタの応酬や不謹慎ネタは面白いとは思えなかった。ブラックコメディは嫌いじゃないはずなのだが、たぶん全編ブラックコメディだと違和感がないのだろうが、今回のような別の笑い要素が中心な中に不謹慎ネタを入れられると、温度感が変わって嫌だったのかも…。下ネタも古くからあるようなネタで、アクションに絡むようなもの以外は「もうそういうネタは飽きたんですけど」と言いたくなり一瞬で水を差されるような冷めた気持ちになることが多かったかも…🤔

🦇🐝「チープなおバカ映画/コメディのジャンルだと思いますが、本家に怒られないか心配になるくらいの振り切ったパロディはとても楽しかったので、アメコミ好きの人にはオススメな作品です!サクっと見れるし。また、ラスト10分くらいで意外と“いい話”風に仕上げてきていてビックリしました。イイハナシダナー😌…イイハナシダッタカナー???🤪個人的にはディスティニーチャイルドの【サバイバー】がぴったり音ハメされたシーンも笑ってしまってお気に入りです」
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