最初はワンシチュエーションのサスペンスかと思ってたけど、これ、ほぼほぼホラーですな😅
結婚式を翌日に控えた男が、前夜祭的な飲み会の後気を失って、気がついたらマンホールの底に落ちていたという、「なぜ？」というシチュエーションで始まる。
脚を痛めて、ハシゴも錆びて壊れていて、自力では脱出できない状況で、友人に電話をかけても、なぜか皆お話し中でかからない。
絶体絶命のピンチなんだけど、明日社長令嬢と結婚する、50人も元カノがいるイケメンに、同情する気には全くならん(笑)！
電話が繋がらなくても、Twitter などのSNSを使って脱出の糸口を見つけようとするアイディアはさすがに現代的だなぁと思う。
Twitter民をからかうような、すぐ「犯人特定」とか「さらす」とか異様な盛り上がりも笑いながら怖い。
後半は荒唐無稽で「別の話じゃないか」と思うほど一気に展開する。
かなり狂気を湛えた雰囲気に、これ監督誰だ(？)と思ったら『夏の終り』『私の男』『武曲』の熊切和嘉。怖いわけだ。
終わって全部の謎が解けたのか(？)というとちょっと中途半端なんだが、なんと言っても、ほとんどマンホールの中で中島裕翔のひとり芝居だけで出来てる超低予算映画のわりにはおもしろい。でも気軽に見るには怖いです。
