いずぼぺ

ミセス・ハリス、パリへ行くのいずぼぺのレビュー・感想・評価

3.7
人は見かけ通りではない。
たかが服、されど服。

ロンドンの家政婦さんMrs.ハリスが出逢ったクリスチャン・ディオールのオートクチュール。丁寧に職人芸で仕立てられたドレス。
ステキなドレスがキーワードなだけに、演者の衣装が場面ごとに技あり。
人は見た目じゃないと思う日もあるし、やっぱりビジュアル大事よなーと思う日もある。
自分をエンパワメント出来る服が一着でもあるっていいことだと思う。
そう、何歳になっても夢見ることができるような、新しい一歩が踏み出せるような服。
しばらく出会ってないなぁ…。

Mrs.ハリスが気にしていた「透明人間」。そう思われることやそう扱ってくる人が嫌なんじゃなくて「透明人間に甘んじてた」自分が嫌だったんだろうね…。
もちろん人の親切や好意、真面目さにタダノリすることはまさにゲスの極み。最後は胸がスッとしたわ。

余談だけど、映画館とかでトイレを使った時に洗面台の使い方が汚い人をみるとどんなにステキなファッションをしていても性根が汚い人だと勝手に決めつけている。
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