このレビューはネタバレを含みます
ドナヒュー一家のショーストーリー
2012年4月1日 18時59分レビュー
1954年20世紀FOXシネマスコープ提供。
脚本「恋人達の予感」「奥様は魔女」で女性脚本監督家のトップアスリート、ノーラエフロンの親御さん、
ヘンリーエフロン、フィービーエフロン。
音楽作曲アーヴィングバーリン。ウォールターラング監督。
只今全国開催中のオールディーズ映画祭「午前10時の映画祭」略して「ゴゼジュウ」
こちらは、越後「赤」「青」ステージ上映終了。
まだ見ていないプログラムにノミネートされた「ゴゼジュウ」作品を見てみようという感じ。
大女優物、マリリンモンロー出演作品。
セクシー
「プ・プ・プ・ピィ・ドゥ」の歌
謎多きスキャンダラスなイメージ。
マリリンの伝記映画「マリリン最後の恋」公開するなか本作チョイス。
予備知識無しで挑む、FOXビデオにて鑑賞。
とっても素晴らしい家族ミュージカルでございました。
物語は、ドナヒュー芸能一家のお話。踊りと歌が続いていくなかドナヒュー夫婦の出しものとともに人生が進む。
母エセルマーマン、父ダンライリー。
いつしか時経過しドナヒュー子供にドナルドオコナー。娘にミッツィゲイナー。
ドナルドオコナーと恋仲になる苦労人の駆け出し歌手にマリリンモンローが扮しています。
すんごい不幸なオーラを出しながらもドナルドオコナーとラブな状態になります。まさに適役といいましょうか、マリリンのどこか裏冷たい部分が演技に現れていると思います。
なかでも、
マリリンとドナルドオコナーとミッツィゲイナーの三人のダンスシーンがあって、
マリリンのけだるーい
「レイジー」で
ゆっくりした歌が楽しめます。
「ゆっくりくつろぐのが好きなのー」とマリリンが歌い
ミッツィ、オコナーのヒョコヒョコダンスが見れるかけあいダンス、必見!
あと「雨に歌えば」のドナルドオコナーの素晴らしさが、相変わらず凄いであります。
ファニィフェイス(ダンス合間の細かい顔芸が可愛いです!)で
ヒョコヒョコダンス
チョコマカステップ
オコナーのソロがあるんですが、本当に素晴らしくユーモラスな踊りとステップで男の哀愁を歌とダンスで伝えます。
芸能一家の物語であり、バックステージ物。
マリリンモンローは、完全な脇役ですが、
マリリンの
「冷たいけど、苦労しているけど、美人」みたいな、どこかプライベートを見ているかのようなマリリンの演技が光ります。
さすがゴゼジュウ上映も納得な出来。
最後、不意に涙ぐんでしまいました。
ちょっと安易と言われかねないラスト感じですが、家族の一面の良さを感じました。
それはショービジネスから生まれた絆に見えました。
さて
マリリンが魅せて、ラング演出冴えるドナヒュー一家のショーストーリー
ショーほど
素敵な商売はない
とは、いったいどんな意味が含まれてるやら?
さあショーマストゴーオン!
追記
ドナルドオコナーは、やはり「雨に歌えば」が有名ですが、さぞかし一杯映画出演していると思いきや、まずまずの出演。やはり本家舞台の人だった感じがします。すんごいコメディも出来そうな俳優さんです。
あとマリリンモンロー作品、もう少し見ていきます。