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その日のまえにのodyssのレビュー・感想・評価

その日のまえに(2008年製作の映画)
3.0
【大林監督風ごった煮――大林宣彦監督をしのんで(その3)】

大林監督、好きです。その通俗的なところ、その感傷性を含めて好き。

で、今回も、いかにもなんですよね。大林監督でないとこういう映画は作れない。

でも、ちょっと、くどいかな。お年を召したせいでしょうか、繰り返し、多くないですか? 味付けの加減、間違ってません?
可能性は何でも入れておこう、って考えたのだろうけど、それでももう少し映画としてのフォルムを考えたらどうかな、って思う箇所が目立った。

永作博美はよかった。ただ、女性のお年を言うのはいけませんが、三十代後半には見えない彼女なので、若い頃はいいけど、死ぬ間際はどうかな。いや、私は可愛い女性が好きだから、変にリアリティがあるより好ましく思ったんですけど。

南原は、やや不自然なところがありました。演技力の問題より、割り当てられたセリフのせいかも。

大林監督の味付けがもともと好きな人なら、まあ楽しめる。逆にそうでない人には、拒絶反応もあるかも。
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