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恋するプリテンダーのodyssのレビュー・感想・評価

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)
3.3
【政治的に正しいラブコメ】

偶然出会って楽しい一夜を過ごしたのに、ちょっとした誤解からそれっきりとなった男女が、結婚式(本人同士の、ではない)に参加して偶然再会。それを機に、周囲が二人のヨリを戻させようとして画策する中で……

最初の出会いはアメリカだが、結婚式はオーストラリアの豪邸で数日にわたって行われる。この舞台設定がちょっと面白い。シドニーの都市の様子や、特別出演(?)しているコアラが新鮮。そういう背景や使われている材料がたくみ。

とはいえ、現代のラブコメなので、「政治的な正しさ」をふまえている。主役の男女ふたりはいわゆる白人だが、その代わりと言うべきか、二人が招かれる結婚式は女性同士の同性婚だし、その一方には黒人の血が混じっている(母が黒人)。同性同士の結婚なんて、というような「差別的な」発言をする人物は一人も出てこない。

いまどきのアメリカ映画は、こういうふうに作らないとバッシングされるんだろうなあ……なんて思いながら見ていました。
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