ロシアの弁護士で政治活動家でもある、アレクセイ・ナワリヌイ氏の毒殺未遂事件に迫るドキュメンタリー。
率直に驚き、単純に面白く。
スパイ映画では様々な手段で相手の情報を暴いていく描写もありますが、それをガチでやってることに驚いて。
ターゲット張本人が仕掛け人となり、加害者側をだまし討ちして裏側に迫っていくというのは最高に面白かったです。
ロシアという国では長くプーチンの独裁体制が続いておりますが、そこに異を唱える存在がナワリヌイ氏で。
映画の中では、2011年にそうした主張を訴えるシーンも出てきます。
それで10年経った今がどうなのかということを考えると、依然 何も変わらずで。
こっちから見てると、近年のロシアが行ってきたこと。
今作にもあるような暗殺事案や、スポーツ界におけるドーピングの恒常化もそうですし。何よりウクライナへの侵攻など、決して健全ではないというのは伝わってくるわけで。
でもロシアの国民は変わらないのか、変われないのか。
「こんなことがまかり通ってるロシアはおかしいぞ」と考えるのは普通かもしれませんが。
反面、昨今の日本の政治状況を ロシアに限らず、他の国の人たちに見せたらどう思うのかな。
「こんな政治家ばかりで、こんな政権運営で 支持率が50%もあるのか?」とか言われるかもね。
でも、何も変わらないよね。