犯罪者の息子であることを理由に村八分にされている主人公・優。逃げる選択肢はなかったのだろうか……？村から出ていくことも出来るはずなのに未だ留まっているのは、結局彼自身もムラに執着してるからなのだよな。狭いコミュニティにいると気付かなくなってしまう悲しみ。最初から詰んでる人生、そこで成り上がろうとするが結局足元をすくわれる。幼なじみである美咲が見させてくれた一炊の夢。結末はわかってたけど藤井監督の創るルックが見応えがあり且つキャッチーで目は退屈しなかったです。
ただ一つだけ引っかかったところが…。自分の考えとして、映画は監督が好きなように作ったらええやないか派なので、大抵のことはフィクションとして納得できるのですが、登場人物たちの本質と行動に一貫性がなく、「そうはならんやろー」って箇所があった所。ふと我に返る瞬間が多かった(特に女性の描き方)ので、のめり込めなかったのが残念でした。
