能【邯鄲】をモチーフにした作品だという。
冴えない男がある夜、邯鄲の枕をして眠ると、翌朝王になっていた。賑やかに華やかに50年暮し、命がつきるとき、その人生が夢であったと悟る演目。
主人公、優にとっては、美咲との再会。
犯罪者の息子として、ギャンブルで借金を抱える母をも持ちながら、光をも求めず生きてきた人生が、少しずつ動きだす。それでも、栄華というにはかなり遠いかと。
村長にとっては母のお気に入りの光吉が出ていったことだろうか。
母に気にいられようとゴミ処理場の運営に力をいれる。
闇は息子に背負わせ、これまた夢と呼べるほどには達してない。
何かが違う。
夢をみているのは、【村】なのか。
観光客に賑わい、テレビで注目を浴びるも、どこか虚しい。
事件が起きて、夢からさめる。
この作品からは何か訴えかけられたようで、私にはそれが何かつかみきれなかった気がする。
横浜流星。アイドルではなく、しっかり役者さんですね。