らっく

ブルー・バイユーのらっくのレビュー・感想・評価

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)
3.6
韓国から養子として渡米した子供たちは、いわゆる口べらしのためと聞く。
今更祖国へ帰れと言われてどう生きていくのか。
当時の書類不備を子供が負うものなのか。
無理矢理と思える移民対策。

通常なら、主人公は良い人で、いなくなるのが惜しまれるも泣く泣く帰国するという展開だろうか。
ところが、この主人公。全身タトゥー。お金はないし、大義があれば盗みも厭わない。
観客の同情を、とりわけ私の共感はえられない輩である。

それでも魅入ってしまうのは、監督、脚本、主演を勤めるジャスティン・チョンの魅力であり、主人公アントニオの魅力でもある。

義理の娘とのやりとりは涙。
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