このレビューはネタバレを含みます
キャスティングが◎
横浜流星、黒木華、一ノ瀬ワタル、中村獅童、古田新太。
この役者さんたちによってあの村の閉鎖的でいや〜なジメジメした雰囲気がより鮮烈に伝わってきた。
きっと、最後にあの村を出た恵一だけが救いなのだと思う。
優との対比がまた悲しいが、結局は悪に染まらずまっすぐな芯を持った恵一は優よりも強かったのだろう。
閉塞された小さな小さな世界。
臭いものには蓋をして
取り繕って取り繕って
欠陥工事みたいに穴を塞いできたけど
その場しのぎの工事はしかし
やがて一気に崩壊し、全てが露見する
こんなところにいたくないのに
いざ東京に出てもうまくいかずに
戻ってきてしまった美咲がさらに切ない。
結局、ここでしか生きていけない絶望。
村長はほんとうにクズだけど、
彼には彼の苦しみがあって
みんなこの村の呪縛から逃れられない可哀想な人たちに思えた
恵一は外の世界でのびのびと生きていけるといいな。