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千夜、一夜のsimpsonsのネタバレレビュー・内容・結末

千夜、一夜(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

待つ、待たない、待つ、待たない‥
幼馴染‥
なんか正に自分に突きつけられた問題でした。
私が登美子の状況なら、多分待ってしまうと思う。
他に好きな人ができれば別だけど。
戦争で帰ってくるかどうか分からない人を待つのとどう違うのだろう。自ら出ていったかどうかだけなんじゃないか(拉致されていたらそれも分からないし)。
待つのはバカだとか狂ってると言うのは、帰ってくる可能性(見返り)が少ないからなのだろうか。信じても報われないから可哀想、となるのだろうか?
奈美のように割り切って次の人へいくのは賢いかもしれないけれど、それは結婚相手を探していてたまたま見つけたのが田村だっただけで、元々ありのままの彼を好きじゃ無かったんじゃ無いか、だから彼も苦しくなって出ていったんじゃないか。だからすぐ次に行けるんじゃないか。
登美子は春男は好きになれなかった。生活のために結婚はできなかった、それだけなんじゃないか。春男にはもっとキッパリ断れば良いのに、って思ったけど。
奈美のように、器用には生きられない。
もしも夫と出会っていなければ、春男と一緒になっていたのか、登美子に聞きたい。
そもそも、誰かと一緒に生活すること、誰かに守ってもらうことが幸せだと誰が決めたのか。実際に登美子は一人で立派に自活している。好きな人じゃ無い人と一緒に生活することが幸せなのか?
幸せの定義は人それぞれだろ。
信じて待つことが登美子の幸せならそれで良いんじゃないか。
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