Hirorororo

ファンタスティック・プラネットのHirorororoのレビュー・感想・評価

3.7
昔から気になってたけど怪し過ぎてなかなか見る勇気が湧かなかったけど、たまたまアマプラで残り5日とかだったので思い切って見ました。
カルト的名作と言われるだけある鑑賞中は目を離せないし一度見たら誰しもに何かしらの痕跡を残し続けるであろうことうけあいの不朽の作品だと思われました。
どのシーン切り取ってもアートになりそうTシャツに出来そうショートフィルムでエンドレスリピートできそうな感じ。たぶんみんな言うんだろうけどヒエロニムス・ボスやらダリやらの世界観(美術の知識はめちゃめちゃ浅いです)。
日本の漫画やアニメなどでこれに少なからずインスピレーションを受けたであろうという作品が何個も思い浮かびました。
現代人や現代社会、過去や現在の支配被支配の構造などなどに対する色々な皮肉やメッセージが重層的に込められていそうな気がぼんやりとしたけど初見はまずは表層部分のいろんな衝撃や刺激でお腹いっぱいという感じ。
「意識高そうに真面目に瞑想とかに耽ってるかと思いきやお前らイチャイチャしてたんかい!」と言う外しと皮肉と自虐が込められていそうな相対的には大きめなオチを最後に持ってきてくれたのはなんとなく最後がしまった感じがしてよかった。

ちなみに、好きなアーティストで変態ビートメイカーとも言われるMadlibの別名義のQuasimotoの「Come on feet」という曲の元ネタが劇中歌だったのはこれ見て初めて知ったけど、確かに変態的感性からしたらど真ん中(?)の作品っぽいなと思った。
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