さっきん

ファンタスティック・プラネットのさっきんのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から、現実で人間の子供がアリの巣の穴を塞いだり水を流したりするのと同じように、巨人が幼子を抱えた人間の女性を指で摘みあげて落とし、子を守るように落ちたため、女性のみ死亡。
「あ、動かなくなった。死んじゃった?つまんない。」という反応。
そんな人間と、巨人との関係である世界での話。

話自体は淡々と進むので飽きそうではあるが、全て切り絵ということで、細かな描写が面白く、画面を見ていて飽きることはない。
特に奇抜だな、と思う展開の度に、それは瞑想シーンだった。
父親と友人2人の、3人が並んで瞑想しているシーンは何事かと思われるほどの身体の変形。

知的生命体は衣食住が確保され、暇を持て余すようになると哲学/瞑想しだす。


巨人は長生きだが、その理由である生命エネルギーを作り出す男女の白い像によるダンス(性行為の比喩のようだが)の場面が最も印象的だった。
さっきん

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