さっきん

コーダ あいのうたのさっきんのネタバレレビュー・内容・結末

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

家族愛も素晴らしいが、先生も優しすぎる。ルビーの受験で、すれ違いで既に帰っていたはずなのに戻ってきてピアノまで弾きだして、優しすぎて優しすぎて。
恋人も湖で飛び込みじゃれ合う姿は微笑ましかったが、喧嘩からの湖というのが少しテンポが早すぎる気も。
都合が良すぎる場面も多いが、その分、後味の良い全体的に明るい作品だった。

家族の通訳者として家業の漁に必要とされ、しかしルビーは音楽的才能を先生に見出されて歌のレッスンもこなさねばならず、忙しい日々。
そんな中、漁で不在だったばかりに聾者しか乗っていない危険な船だと監視員に通報され、責められる気持ちになるルビー。これには聾者でなくても家族エピソードとして強く共感した。

家族を発表会に招待し、後半は父親視点で音が無くなる。周囲の客の反応をみて、娘の歌の具合を確かめるしかない。
その晩、父と娘、2人きりになった時に俺のために歌ってくれと頼む。歌いだし、ルビーの喉に手をあてて振動で歌を聴く場面に凄くグッときて泣けた。
さらに大学受験でも手話を交えて歌いだし、私はつい父の顔を追ってしまったが、感動的だった。

発表会でルビーとマイルズのデュエット姿はバレンタインチョコレートの宣伝に使ったらいいんじゃないかと思う構図と色味。
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